
一同は伸一の言葉にあきれてしまいました。環(たまき、宮本信子)はとうとう本音を言いました。本当はこんな結納と言う大事な席で言いたくなかったのです。でも、このままでは両家の間は大変なことになってしまいます。環(たまき)は言いました、伸一の言うとおりです、今の加賀美屋の帳場は久則と伸一が預かっています。でも、夏美さんのおとうさんがおっしゃる通り、柾樹(内田朝陽)が旅館を継ぐことを前提に、夏美さんが女将修行を始めたのです。それ
ヘ私も、夫で加賀美屋の社長である久則も承知しています。
それだけではありません、この好日が過ぎました後、夏美さんが盛岡に戻った時を合図に、夏美さんには加賀美屋旅館の若女将に就任していただきます。母、房子(森昌子)は感嘆の声をあげました、夏美が加賀美屋の若女将ですか、なんて素敵なことなんでしょう。環(たまき)は言葉を続けました。ここまで言ってしまったら、これが良い機会でしょう、言いたくないことは一気呵成に言ってしまえ。いづれは、柾樹が加賀美屋旅館の最高経営責任者になります。
